重説・申込(1)「申込時のお金のこと」

大阪の貸事務所専門不動産屋がオフィス探しの極意教えます!

気に入った物件が見付かったら、次は申込をすることになります。

最近は少なくなりましたが、この申込時に、申込金の預入を依頼してくる不動産屋もあります。(マンションの場合は、まだまだあるようです。)

ちなみに、申込金と手付金とは全く性質の異なるものなので、申込の段階で『手付金を預りたい。』と言って来る業者は避けた方が得策でしょう。レベルが低すぎます。

万が一のキャンセル時に、トラブルになる可能性が非常に高い業者ですので注意しましょう。

本題に戻ります。

で、この申込金とは、一体どういう金銭なのか?

一般的には、順位確保のために預入する金銭です。つまり、自分より後に申込を入れた人がいても、まずは申込金を入れた自分が先だ!と言うためのお金ですね。

それから、特に条件交渉付きの申込の場合(例えば、賃料が募集条件より1万円安い8万円になれば借ります、という条件を付して申込むような場合を想定。)貸主に対して、具体的にこれだけの金額を入れているんだから冷やかしで申込んでる訳ではないですよ!と意思表示の真摯性を示すための金銭でもあります。

この申込金は、往々にして貸主承諾後は手附金に充当するものとして授受されます。

逆に言えば、貸主の承諾前はあくまで申込金であり、手附金ではありません。

したがって、仮に申込者からのキャンセルであっても、貸主の承諾前であれば返してもらえます。

これを返さない業者が多くトラブルが絶えなかったため、平成8年4月、建設省令で『宅建業者が預かった預り金は返還を拒んではならない。』と国から当たり前のことをわざわざ指摘されてしまってます。

万が一、このようなトラブルに巻き込まれたら、消費者センターや都道府県の建築指導課若しくはその業者が所属している協会にまずは相談してください。

まぁ大阪の場合「グダグタ言うてたら府庁行くぞ!」と言えば、大抵大人しくなります(笑)

大阪の貸事務所専門不動産屋でした!

≪今回のまとめ≫

申込金は、申込者からのキャンセルでも返って来ます。

(但し、貸主の承諾により、手付金に充当されてたら、返って来ないです。)

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